【2022年最新】NFTの「ガス代」とは?節約方法やメタマスクでガス代を調整する方法をやさしく解説

イーサリアム2.0ガス代

NFTでかかるガス代ってなに?

ガス代を節約する方法を知りたいな

このようなお悩みを解消します。

この記事でわかること
  • NFTで掛かるガス代とはなにか
  • イーサリアム2.0で変わったガス代の計算方法
  • ガス代をリアルタイムに確認する方法
  • ガス代を節約する方法

こんにちは、あいず ( @eyezroom ) です。

イーサリアムでNFTを売り買いするときに掛かるガス代について、「調べたけどよくわからなかった」という人が多いのではないでしょうか。

もしかすると、2021年8月からガス代計算の方法が変わっているのに、その説明をしているサイトがめちゃくちゃ少ないのが原因かもしれません。

この記事では、2022年現在のイーサリアムのガス代の仕組みとその節約方法についてやさしく解説していきます。

目次

イーサリアムのガス代とは?

イーサリアムのガス代

ガス代とはざっくり説明すると「イーサリアムを使うときにかかる手数料」のことです。

これには、以下の2つの手数料が含まれています。

  1. イーサリアムのネットワークを使うための手数料
  2. 注文を確認する人(バリデーター)に支払う手数料

たとえば、あなたが友達に1ETHを送る注文を出すと、「注文を確認する人(バリデーター)」がそれを承認して初めて送金が実行されます。

このとき、イーサリアムのネットワーク利用手数料とバリデーターへの確認手数料として支払っているのがガス代です。

あいず

取り引きを実行するために必要な燃料だからガス代!

2022年9月にイーサリアムがPoWからPoSに移行し、注文を確認する人のことをマイナーではなくバリデーターと呼ぶようになりました。ガス代の説明をマイナーと表記しているサイトは古い情報を載せている可能性が高いので注意しましょう。

NFTとイーサリアムの関係

なぜNFTを購入するときにもガス代を支払う必要があるのか、かんたんに説明しておきます。

イーサリアムには仮想通貨の売り買いだけでなく、決められた処理が自動的に実行される特別な機能があります。

NFTとイーサリアム

たとえば、「Aさんに1ETHを渡したら、AさんからNFTアートが送られてくる」という処理が設定されているイメージです。

これはAさんの意思には関係無く、条件さえ満たせば自動的に実行されます。

NFTの多くはイーサリアムのこの機能を使って取り引きしているため、NFTを買うときもガス代がかかるわけです。

あいず

この機能をスマートコントラクトと呼びます。

イーサリアム以外にも、ソラナ(Solana)やポリゴン(Polygon)というネットワークにもスマートコントラクトが備わっておりNFT売買に使われることがあります。

ガス代の決まり方

ガス代は「ガス使用量」「基本手数料」「優先手数料」という3つの要素から決まります。

ガス代の計算方法

それでは、それぞれの要素について見ていきましょう。

ガス使用量(Gas units)

ガス使用量とは、取引によってイーサリアムのネットワークにかける負荷の大きさのことで、unitユニットという単位であらわします。

ETHの送金やNFTの購入など、取引の内容によってガス使用量に差が出てきます。

あいず

車でイメージすると、目的地につくまでにどれだけガソリンを使ったか!

基本手数料(Base fee)

基本手数料とは、イーサリアムのネットワーク利用手数料のことです。

この手数料は、イーサリアムのネットワークが混雑しているほど高くなる仕様になっていて、だいたい12〜14秒ごとに変動しています。

あいず

ガソリンの基本価格みたいなもので、自分では設定できない数値!

ブロックチェーンに含まれるトランザクションの数が50%にすることをターゲットにして基本手数料が決まります。たとえば、ひとつまえのブロックに含まれるトランザクションが100%だった場合は、基本手数料が12.5%増加する設計になっています。(参考:GAS AND FEES by Ethereum.org)

手数料の単位 Gwei

基本手数料とこのあと説明する優先手数料は、ガス使用量1unitあたりの価格で「 Gweiギガウェイ ( / unit )」という単位であらわします。

Gweiギガウェイ とは0.000000001ETH(=10億分の1イーサ)のことです。

ガス代のETH換算方法は、次の章で解説します。

あいず

手数料をETHで表記すると、0が多すぎてよくわからないのでGweiをつかってるだけ!ちなみに「/unit」はほとんど省略されます。

優先手数料(Priority fee)

優先手数料とは、注文を確認する人(バリデーター)に支払う手数料のことです。

イーサリアムのネットワークが混んでくると、バリデーターにはたくさんの注文確認の依頼が届きます。

このとき、バリデーターは優先手数料をより多く支払ってくれる人の注文を優先的に承認していきます

あいず

質の良いガソリンにランクアップするための費用みたいなもの!こっちは自由に価格設定できます。

ガス代の見積もり計算式

ガス代はGweiが基本単位なのですが、めったに使わない単位のでわかりづらいですよね。

そこで、ガス代をETHに換算する実践的な方法を紹介します。

ガス代の見積もり計算式

このように、現在の基本手数料優先手数料」さえわかれば、現在ガス代がいくらぐらいなのかをかんたんに見積もることができます。

あいず

公式として覚えておくと電卓でもすぐに計算できます!

ガス使用量ではなくガス上限(ガスリミット)を使う

ガス代見積もり計算式では、ガス使用量をなぜか21,000unitで固定しています。

なぜこのような計算をしたか、かんたんに解説しておきます。

ガス使用量とガス上限

ガス使用量がどれだけ必要かは、実際にその取引が完了してみないとわかりません。

そこで、ガス代の見積もりには、ガス使用量ではなく「このガス使用量までならガス代を払います」というガス上限(ガスリミットを設定します。

あいず

目的地につくまでどれぐらいガソリンを使うかわからないので、多めに給油しておこうってこと!

ガス上限の基本値は21,000unit

ガス上限は、世界共通で21,000unitが初期設定となっています。

ガス上限を手動で変えることもできますが、「ETHの送金」や「NFTの購入」ぐらいであれば、21,000unitという数値で十分足りるので、無理に変更する必要はありません

あいず

もっとガスを使う取引の場合は、サイトに接続した時に自動でガス上限を設定してくれることが多いので、めったに触りません!

使ったガス量がガス上限より少なかったとき・多かったとき

取り引きで最終的に支払うガス代は「実際に取り引きで使ったガスの量」だけです。

したがって、使ったガス量とガス上限の関係をまとめると以下のようになります。

  • 使ったガス量 < ガス上限
    実際に取り引きで使ったガスの量だけのガス代を支払います。ETHの送金やNFTの購入であれば、ガス上限21,000unitを越えることはめったにないので、基本的にはこのパターンになります。
  • 使ったガス量 > ガス上限
    ガス量が足りていない状態なので取り引きは成立しません。しかし、ネットワークに負荷をかけた分のガス代は支払わなければいけないため、ガス上限分のガス代を支払うことになります。
あいず

ガソリンの給油量が少なすぎると、ガソリンは使うけどガス欠で目的地までたどりつけないってイメージ。

余談:なぜ上限を設定する必要があるか

プログラミングさえできれば、誰でもイーサリアムのスマートコントラクトを使ったサービスを作ることができます。

ここで問題になるのが、プログラムのミスで無限に取り引きが発生してしまうバグがあると、それと同時にガス使用量が無限に増え続けてしまうことです。

この問題を防止するために、ガス上限以上のガス使用量が発生する取り引きはストップするという上限を設定しています。

あいず

本来はネットワークに無限の負荷がかかることを防止するのが目的です

見積もり計算でわかるのは「最大ガス代予想値」

ここでのポイントは、ガス代の見積もり計算式で算出できるのはあくまで最大ガス代予想値だということです。

なぜなら、ガス上限21,000のうちどれだけのガス量を実際に使うかわかりませんし、基本手数料も12~15秒ごとに変動しているからです。

実際に掛かるガス代は予想値に対して多少ブレがあることは理解しておきましょう。

あいず

ガス代をざっくり把握するための計算式!

現在のガス代を確認する方法

「基本手数料」と「優先手数料」は24時間365日常に変動しています。

そこで、リアルタイムに2つの手数料を調べて、現在のガス代を確認する方法を解説していきます。

あいず

2つの手数料を先ほどの計算式に入れるとガス代を見積もれる!

「Ethereum Gas Tracker」で現在のガス代を確認する

Ethereum Gas Tracker

ガス代を確認するなら「Ethereum Gas Tracker」がオススメです。

ETH Gasstationは使えない!?

ガス代を調べるサイトとしてよく紹介されているETH GASSTATIONは、基本手数料と優先手数料を使った最新のガス代計算方式に対応していないので注意してください。

Ethereum Gas Trackerでガス代を算出する

まずは、Ethereum Gas Trackerを使ってどのようにガス代を算出するか解説します。

Ethereum Gas Trackerでガス代を算出する

大きな数字でgweiという単位がついているのが、現在の「基本手数料+優先手数料」です。

これを先ほどのガス代見積もり計算式に代入すれば、ガス代をETHで求めることができます。

あいず

計算式を覚えていないと使い物にならない!

取引スピード別の手数料を確認する

取引スピード別の手数料

Ethereum Gas Trackerを見ると、ざっくり3つの取引スピードに分けて「基本手数料+優先手数料」が表示されています。

基本手数料は当然同じなので、優先手数料の違いで取引スピードが変わっています

なお、取引スピードは、サイト中盤にある「Confirmation Time x Gas Price)」という棒グラフで確認するのがオススメです。

あいず

この例だと1分以内に取引完了させたければ、ガスプライス42Gwei(優先手数料3Gwei)以上が必要ですね。

平均的な手数料と比較する

Ethereum Gas Price Chart

つぎに、現在の手数料が「平均的な手数料」に対して極端に高くないか比較してみましょう。

平均的な手数料を確認するなら「Ethereum Gas Price Chart」がオススメです。

Ethereum Gas Chartsは使えない!?

手数料チャートのオススメとしてよく紹介されているEthereum Gas Chartsも、基本手数料と優先手数料を使った最新のガス代計算方式に対応していないので注意してください。

平均的な手数料の確認の仕方

手数料チャート

現在の手数料が過去24時間・1週間と比べて極端に高くないかを確認しておきましょう

チャートの日付や時刻をタップすると、手数料の詳細も確認できます。

あいず

現在の手数料が平均より高い場合「その手数料を払ってでも取引を完了させたいか」を考えましょう。急いでなければ後日に!

ガス代を調整する方法

ガス代は手動で価格を調整することができます。

ここでは、どうやってガス代を調整するか、なぜガス代を調整するかについて解説していきます。

ガス代の調整方法は2つ:ざっくり選ぶ or 手動で変更

ここではスマホのメタマスクアプリを例に、2つのガス代調整方法を紹介します。

初心者向け:3つの取引速度からざっくり選ぶ

ガス代調整に慣れていない場合は、この方法がオススメです。

手数料調整

取引中にガス代確認の画面が出たら、ガス代の見積もりのETH部分をタップ。

取引スピードを選択

取引スピードが初期設定では平均的な「Market」になっています。

取引スピードの目安を確認しつつ「低」「Market」「Aggressive」のどれかを選択して「保存」をタップ。

メタマスクの各取引スピードと手数料の関係は以下のようになっています。
基本手数料:共通(取引時の基本手数料に依る)
優先手数料:遅い=1.0
Gwei / Market=1.5Gwei / Aggressive=2.0Gwei

ガス代の確認

ガス代の確認画面でガス代の見積もりが変わったことを確認したら「送信」をタップ。

あとは取引完了の表示が出るまで待つだけです!

あいず

取引スピードを「低」にすると10分以上待つこともあるので注意!

中級者以上向け:「優先手数料」を手動で変更する

「優先手数料」をもっと低くしたい or 高くしたい場合は手動で変更してみましょう。

あいず

優先手数料をAggressiveの2.0Gweiより高く設定するってこと!

高度なオプション

ガス代の取引スピード設定画面で「高度なオプション」をタップ。

調整するのは「最高優先手数料」と「最高手数料」だけです。

まずは、最高優先手数料(≒優先手数料)をEthereum Gas Trackerの「Priority」を参考にして調整しましょう。

次に最高優先手数料を調整した分だけ最高手数料も調整したら「保存」をタップしたら調整完了です。

あいず

優先手数料を+4Gweiにしたら、最高手数料も+4Gweiにするということ。

最高優先手数料の打ち間違いに注意

最高優先手数料の入力間違いには注意しましょう。最高優先手数料に入力した額=バリデーターへのチップなので、もし間違えて大きな金額を入力してしまうと、入力した分が丸々チップとしてバリデーターに支払われてしまいます。どんなに取引スピードを上げたくても+50Gwei以下を目安にしてください。

パソコン版メタマスクは画面が違うので注意

パソコン版メタマスク

パソコン版メタマスクは、スマホのメタマスクアプリと若干仕様が異なるので注意してください。

特に高度なガス代設定画面が「基本手数料」と「優先手数料」になっています。

この場合でも、基本的には「優先手数料」を変更した分だけ「基本手数料」を変更すればOKです。

ガス代調整でできることは2つ:ガス代節約・取引速度UP

なぜガス代を調整するのか、ガス代を調整してできることをまとめておきます。

  1. 現在の正確なガス代を反映できる
  2. 取引スピードを上げられる
  3. ガス代を安くできる

現在の正確なガス代を反映できる

メタマスクの提案してくるガス代は、ネットワークが混雑しているときの誤差が大きい傾向にあります。

その結果、いつまでも取引が成立しない……なんてことも。

取引をする際は、できる限りEthereum Gas Trackerで現在の「基本手数料+優先手数料」を確認して、差があるときは手動で調整する癖をつけましょう。

取引スピードを上げられる

ガス代を調整する目的のほとんどは取引スピードを上げることです。

たとえば、超人気のNFTがmintされてクリック戦争が起きる時、優先手数料を手動でガツンと上乗せすれば勝率が格段にUPします

ガス代を安くできる

優先手数料を1Gwei未満に変更することで、ガス代を下げることもできます。

ただし、かなり微小な節約にしかならないのと、最悪取引が成立しない可能性もあるので、基本的にはこれを理由にガス代調整はしないのがオススメです。

ガス代を安くするには

ガス代を節約する方法は、ざっくり分けるとこの3つしかありません。

  1. ガス代の安い時間帯をねらう
  2. ガス代が平均より高くないことを確認する
  3. 優先手数料を下げる(非推奨)

ガス代の安い時間帯を狙う

一般的に、以下の時間帯はイーサリアムのネットワークが空いているため、ガス代が安いと言われています。

  • 日本時間の8:00〜20:00あたり
  • 月曜日〜水曜日
あいず

アメリカがアクティブに動いている時間はネットワークも混雑する傾向にあります。

ガス代が平均より高くないことを確認する

とはいえ、あくまでガス代はイーサリアムのネットワークの混雑具合で決まります。

そのため、大型のNFTプロジェクトの販売(mint)がはじまったり、何かが原因でイーサリアムの取引量が増えると、一気にガス代はあがってしまいます。

つまり、大切なのは直近の「平均的なガス代」と「現在のガス代」を比較して割高か、割安かを確認することです。

もし「今すぐじゃなくてもいいな」と思う取引なら、後日ガス代が安い日や時間を狙って取引してみましょう。

優先手数料を下げる(非推奨)

取引が承認されるまでの時間は長くなりますが、確実にガス代を下げることができます。

ただし、とても僅かな節約にしかならないうえに、取引がいつまで経っても成立しない可能性もあるため、個人的にはあまりオススメしません。

あいず

やるとしても最低で1Gweiぐらいが目安!

おわりに:ガス代を理解して小さな節約をしよう

2021年と比べると現在のガス代はかなり割安になってきています(2023年になると更に安くなる予定)。

しかしながら、ガス代が高い時間帯にイーサリアムやNFTの取り引きを繰り返していると、小さな損が積み重なり、最終的には大きな損になってしまいます。

この記事で最新のガス代についてざっくり理解することで、皆さんの小さな節約につながれば嬉しいです!

それでは:)

イーサリアム2.0ガス代

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